下栗集落

しばらく遠距離ツーリングから遠ざかっていたのですが、ちょっと仕事の都合がついたので前から考えていた南アルプスを時計回りに一周するツーリングに出かけてきました。
一つ目の目的地はここ、南信州遠山郷の「下栗」集落です。

南アルプス聖岳や上河内岳から下る遠山川の深い谷間の急傾斜地に点在する集落の中で、下栗は日本のチロルと呼ばれるほど美しい景観を誇る集落です。隣接地では縄文土器も出土しているということで、成立はかなり昔に遡るようで、江戸時代には幕府の直轄領として栄えたそうです。

現在では、高地の栽培に適した蕎麦、二度芋、トウモロコシ等などの栽培が行われ、60数世帯、150 人余りの方々が暮らしているそうです。日本の里山100 選にも選ばれ、美しい景観を求めて訪れる観光客も多いようですが、高齢化に伴う人口の減少が著しく、打ち捨てられた家屋や放置された農地が散見されました。

早朝に集落内をカメラを片手に散歩したのですが、急坂の上り下りにすぐに息が切れてしまい、ここでの生活の困難さが容易に想像されました。森林資源や水資源の重要性が再認識される昨今、遠山郷を含む中山間地の保全と利用が試行されているようですが、のんびりとした集落の時間とは裏腹に風化のスピードは加速しているようでした。

今回宿泊した村の宿泊施設のご主人は写真好きで、「冬の下栗もいいよ」と教えてくれました。

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